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井上 茂|Shigeru Inoue

陶芸家

井上 茂|Shigeru Inoue

愛知県知立市にて作陶

経歴

2009年 会社員として働く傍ら、陶芸を始める。独学で作陶を学び、原土や釉薬について研究を重ねる。

2014年 常滑・共栄窯にて個展。

2016年 名古屋・gallery haseにて個展。

2016年頃より、本格的に陶芸家として活動を始める。

現在  愛知県知立市の自宅工房を拠点に制作。

主な技法:粉引、灰粉引、灰釉、三島手、印花三島、彫り三島など

作家について

愛知県知立市の自宅工房で制作する陶芸家、井上茂。

会社員として働いていた2009年、陶芸教室に通ったことをきっかけに作陶を始めた。美術大学や陶芸の専門教育を経るのではなく、自ら文献を読み、古い陶片や焼成方法を調べ、試作を繰り返しながら独学で技術を身につけてきた。

井上の制作を特徴づけるのは、「土」そのものへの強い関心である。一般に流通する精製された陶土だけに頼らず、自ら採取した土や天然の原土を用い、その性質を見極めながら器へと仕立てていく。釉薬についても植物の灰などを用いて自ら調合し、粉引、灰釉、三島手など、土の表情を生かした仕事を続けている。

原土には石や砂、さまざまな不純物が含まれ、扱いやすい素材とは限らない。しかし、それらを完全に取り除くのではなく、焼成によって現れる揺らぎや景色も含めて土の個性として受け止める。そのため、一つひとつの器には均一な工業製品とは異なる、自然で力強い表情が残る。

一方で、井上が目指しているのは鑑賞のための作品ではなく、あくまで日々の料理を盛るための器である。

土の持つ力を残しながら、食卓の中で使いやすいかたちへ整えること。その二つの間を行き来しながら、井上茂の器は生まれている。