
陶芸家
鈴木 智尋
京都・嵯峨を拠点に制作
経歴
1975年 香川県生まれ。
1997年 「タブララサ展」四条ギャラリー(京都)出展。
1998年 「朝日陶芸展」入選。
1999年 嵯峨美術短期大学 専攻科三次元表現コース卒業。村田森氏に師事。
2001年 独立。京都・嵯峨に「鈴華窯」を開窯。
2004年 和の新潮流「ふだんぎの器」展(たち吉本店工芸サロン/京都)。
2016年 ジェイアール名古屋タカシマヤにて作品発表。
2018年 玉川高島屋にて作品発表。
以降 関西・東京を中心に個展・企画展を多数開催。
現在 京都・嵯峨を拠点に作陶を続ける。
主な技法:粉引、刷毛目、安南、青釉など。
作家について
鈴木智尋は、粉引、刷毛目、安南、青釉など、多様な技法と釉色を用いて日常の器を制作している。
一見すると素朴な器だが、形と使い心地への意識は細部まで行き届いている。器壁はできるだけ軽やかに、口縁はすっきりと。皿や鉢の深さ、料理を盛ったときに残る余白、横から見た輪郭まで、何度も調整を重ねている。
鈴木は一つの決まったスタイルに限定されない。粗い土肌、柔らかな粉引、流れる釉薬、そして時おり現れる歪みや手仕事の跡。それらが重なり合い、作品に豊かな表情を与えている。長く使ううちに土と釉薬も少しずつ変化し、使い手だけの時間の跡が残っていく。
鈴木にとって、美しい器はまず使いやすい器である。
戸棚の奥で大切にしまわれるのではなく、軽く、手になじみ、毎日自然に手に取られること。そして料理が盛られたとき、器が一歩後ろへ退き、料理と器の関係が始まること。