
陶芸家
坪井 俊憲
岐阜県土岐市を拠点に制作
経歴
1974年 東京都生まれ。
大学卒業後、金融機関に勤務。
陶芸家を志し、岐阜県へ移住。
2006年 岐阜県立多治見工業高等学校 専攻科修了。
作山窯にて轆轤師として勤務。
2009年 独立。岐阜県土岐市に工房を構える。
2017年 「工房からの風」出展。
現在 土岐市を拠点に、全国各地の個展・企画展を中心に作品を発表。
主な技法:粉引、刷毛目、伊羅保。
作家について
坪井俊憲は、粉引、刷毛目、伊羅保など伝統的な技法を基礎に、日常のための器を制作している。
古陶は彼の創作における重要な参照である。古器を意図的に複製するのではなく、過去の造形、質感、制作方法から学び、現代の食事や暮らしに合わせて器の形と大きさを調整している。
坪井は素材そのものの表情を特に大切にしている。粉引の化粧土の濃淡、刷毛の跡、土と釉薬が焼成の中で見せる変化を、過度に均一に整えることはない。手の動きと火の偶然性が、自然に器の表面に残されている。
同時に、器を暮らしの中の「道具」として捉えている。持ちやすい形か、重さは適切か、料理を盛ったときに自然か。そうしたことも制作の中で大切にされている。
その作品には古器の素朴さと時間の気配がある。しかし、それは過去に属するものではない。坪井にとって古陶から学ぶことは、今日の暮らしにふさわしい器をつくるためにある。